当センターは、諸外国の研究者や実務家、大学や研究機関との学術交流によって、日本の犯罪学を国際水準に引き上げるだけでなく、〈世界一安全な国〉における矯正・保護の集積した〈知〉を科学化し、海外に向けて発信することを目標としています。
2017年度以降、研究メンバーの国際学会や国際シンポジウムでの報告件数が増加傾向にあります。Covid-19によるパンデミックの影響により、2020年度・2021年度は学会の大半が中止または延期を余儀なくされたものの、オンライン形式の学会・セミナー等を通じて日本独自の「犯罪学」の知見を、積極的に発信しています。
共同研究を通じて得られた知見について、若手研究者の学会報告を奨励すると共に、国際学会の渡航費助成などを複数行っており、「龍谷・犯罪学」の国際的な知名度の向上に努めてきました。その成果の1つとして、2020年7月にはブルースター博士研究員の論文が、犯罪学における世界的に有力な学術誌“British Journal of Criminology”に掲載されるという栄誉に浴しました。
国際比較を通じて、犯罪の加害・被害における国家間の相違点や共通点、傾向を明らかにすることを目的とした「国際自己申告非行調査(ISRD)」。現在、当センターの「犯罪社会学」ユニット、「意識調査」ユニットが協働でこのISRDに日本代表として参加し、2019年度には公立中学校でプレ調査を実施し、2020年度には国内学会報告、2021年度には国際学会報告を行っています。
2019.06.22 「第10回CrimRC公開研究会 犯罪学の現在と未来 〜京都からアジアへ発信〜」 SEE MORE
2020.10.16 広報誌「龍谷」90号にブルースター博士研究員・浜井教授が掲載 SEE MORE
2020.10.28 「2020 Global Cooperation & Training Framework – Workshop on Combating COVID-19 Related Crimes」に浜井浩一教授と石塚伸一教授が登壇 SEE MORE
2021.05.29 宮澤節生 客員研究員がアメリカの法社会学会より栄誉ある賞を受賞 SEE MORE
2021.06.21 犯罪学に関する国際学会「アジア犯罪学会第12回年次大会」をオンライン初開催 SEE MORE
2021.08.08 バングラデシュ・インド・日本の3ヶ国をつなぐ国際学会に石塚教授、古川原教授がオンライン登壇 SEE MORE
2021.10.19 イギリス・ベトナム・オーストラリア等をつなぎ、アジアにおける終身刑を議論する国際会議に石塚教授がオンライン登壇 SEE MORE
2021.11.18 浜井浩一教授が「アジア犯罪学会」の新理事に就任 SEE MORE
2022.11.14 第22回ヨーロッパ犯罪学会での発表内容を報告 SEE MORE
グローバル・スタンダードの犯罪学をめざし、海外の研究教育機関との交流や、すぐれた研究者を招聘してシンポジウムやセミナーを多数開催しています。
2017.10.21 公開シンポジウム「人はなぜ暴力を振るうのか、その対策とは」 招聘者:エイドリアン・レイン教授(アメリカ・ペンシルベニア大学)ほか SEE MORE
2018.02.10 国際シンポジウム「揺さぶられる司法科学 揺さぶられっ子症候群仮説の信頼性を問う」 招聘者:キース・フィンドレイ准教授(アメリカ・ウィスコンシン大学ロースクール)ほか SEE MORE
2018.05.02 犯罪学セミナー「エビデンスに基づいた犯罪対策の重要性と実践」 招聘者:ディビッド・ワイズバード教授(ヘブライ大学) SEE MORE
2018.05.18 特別講演『アメリカ社会における大量拘禁の闇』 招聘者:ジョナサン・サイモン教授(UC Berkeley Law School) SEE MORE
2019.06.13 日米合同ティーチイン・日本国憲法と死刑執行 東京集会「いま、再審請求中の死刑執行を考える」 招聘者:キャロル・スタイカー教授(アメリカ・ハーバード大学)、ジョーダン・スタイカー教授(アメリカ・テキサス大学) SEE MORE
2019.06.16 国際シンポジウム「死刑と適正手続~再審査なき死刑執行(Execution without Review)を考える~」 招聘者:ジム・マーカス弁護士、ラウル・ショーネマン弁護士、ティア・ポセル弁護士(いずれもアメリカ) SEE MORE
2019.06.19 特別講演『リスク、刑事司法と西洋的法価値の浸蝕』 招聘者:ジョン・プラット教授(オーストラリア・ヴィクトリア大学) SEE MORE
2019.02.02 国際シンポジウム「エビデンスは何をどこまで明らかにしたのか」 招聘者:ロレイン・マッツェロール教授(オーストラリア・クイーンズランド大学教授) SEE MORE
2019.02.23-02.24 「東アジア薬物依存者回復支援者(DARS)養成セミナー」 招聘者:プラパプン・チュチャロエン氏(タイ・マヒドン大学)、チョー・スンナム氏(韓国/乙支大学)ほか SEE MORE
2019.10.10 「ドイツ×日本 犯罪学学術交流セミナー2019」 招聘者:ヘニング・ローゼナウ教授(ドイツ・ハレ大学) SEE MORE
2019.11.07 龍谷大学法学会 公開研究会「ヨーロッパ犯罪学の旅(ドイツ)」 招聘者:フリーダー・デュンケル名誉教授(ドイツ・グライスヴァルト大学) SEE MORE
2019.11.13 講演会「台湾における供述証拠の心理学的分析」 招聘者:趙儀珊 助理教授(國立台灣大學心理學系暨研究所) SEE MORE
2020.01.25 「龍谷大学ATA‐net研究センター キック・オフ・シンポジウム」 招聘者:イーサン・A・ネーデルマン氏(アメリカ) SEE MORE
2020.06.19 龍谷コングレス2021「戦争と犯罪 〜グアンタナモ収容所で何が起きたのか?そして、いまは?〜」 招聘者:モハメドゥ・ウルド・スラヒ氏(モーリタニア) SEE MORE
2022.08.08 公開研究会・シリーズ「戦争と犯罪」まとめ 講師:綿井 健陽氏(ジャーナリスト・映画監督)ほか SEE MORE
2022.12.09 ISRDユニット・国際交流研究会 講師:Marijana Kotlaja准教授(アメリカ・ミズーリ大学) SEE MORE
2023.03.14 フランスにおける行刑法典と社会内処遇・研究会 招聘者:ジャン=ポール・セレ准教授(フランス・ポー大学/前フランス刑法学会会長) SEE MORE
龍谷大学がホスト校となり、2021年6月18日〜6月21日の4日間にわたり国際学会「アジア犯罪学会 第12回年次大会(Asian Criminological Society 12th Annual Conference, 通称: ACS2020)」をオンラインで開催しました。2014年の大阪大会に次いで国内では2回目の開催となる今大会では、アジア・オセアニア地域における犯罪学の興隆と、米国・欧州などの犯罪学の先進地域との学術交流を目的としています。
大会の全体テーマには『アジア文化における罪と罰:犯罪学における伝統と進取の精神(Crime and Punishment under Asian Cultures: Tradition and Innovation in Criminology)』を掲げ、「世界で最も犯罪の少ない国」といわれる日本の犯罪・非行対策と社会制度・文化に対する理解を広めることを目指しました。
海外の犯罪学研究との学術交流の成果を踏まえ、積極的に学術交流を進めるとともに、海外の研究者を当センターの嘱託研究員等として受け入れています。現在までに、ポーランド、カナダ、スペイン、イギリスなどから研究員および学生インターンシップなどを受け入れています。また、アメリカ、韓国、英国、オーストラリアなどの研究者に嘱託研究員を委嘱しています。
駐日欧州連合代表部が主宰するEUの新しい教育助成プログラム「エラスムス・プラス(Erasmus+)」の国際単位移動制度 (International Credit Mobility)の奨学金を取得し、2018年度にカーディフ大学・龍谷大学で学生と教員の交換協定を締結しました。この協定締結に基づき、2019年4月にはカーディフ大学犯罪学センターのスタッフ2名が来日し、2020年3月までに本学から教員1名が渡英しました。学生交流についても、本学から大学院博士課程在学者2名が渡英し、カーディフ大学から1名が来日し、当センターで研究を行いました。
新型コロナの世界的なパンデミックにより、開催延期となっていた「京都コングレス(第14回国際犯罪防止刑事司法会議)」が2021年3月7日〜12日に開催されました。 さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ世界の若者とともに自分達が暮らす社会の在り方について議論し、犯罪防止や刑事司法について理解を深めることを目的とした「ユースフォーラム」には、国内外から約120名の学生が参加し、龍谷大学からは法学部の4名が参加しました。そこで、犯罪学研究センター兼任研究員による指導のもと、2019年度から犯罪学に関連した基礎学習やプレゼンテーション技術の向上に励んできました。
2018.05.28 英・カーディフ大学にて犯罪学研究センターの交流セミナーを開催 SEE MORE
2019.04.12 EU推進の留学・学術交流プログラム「エラスムス・プラス」により龍谷大学とカーディフ大学(英国)が協定を締結 SEE MORE
2019.04.26 【龍谷大学&カーディフ大学】犯罪学学術交流シンポジウム2019 第一部 SEE MORE
2019.04.30 【龍谷大学&カーディフ大学】犯罪学学術交流シンポジウム2019 第二部 SEE MORE
2019.12.11 石塚伸一教授がCETアカデミックプログラムの取材に協力 SEE MORE
2020.04.15 第17回CrimRC公開研究会 犯罪学を専攻する海外の大学院生が「ドローン」や「性暴力」をテーマに研究報告 SEE MORE
2020.08.06 第21回CrimRC公開研究会 カーディフ大学(英国)への派遣を通じた学びと今後の展望 SEE MORE
2020.07.28 龍谷大学生×CET留学生とのオンラインディスカッションを実施 SEE MORE
2021.08.03 龍谷大学生×CET留学生とのオンラインディスカッションを実施 SEE MORE
2021.12.21 龍谷大学生×CET留学生との交流授業を実施 SEE MORE
2022.11.29 龍谷大学XCET留学生とのコラボレーション授業を実施 SEE MORE
2023.03.24 法務省・第2回法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラムに法学部生が参加 SEE MORE
2023.06.02 米・ミシガン州立グランドバレー大学の学生と龍大生が合同ゼミを開催 SEE MORE