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Criminology Research Center(CrimRC)

犯罪学研究センター

ガイドライン

5. 進行日程

重要な作業を完了する予定期日を設定することは,レビューを終えるのに必要な時間を見積もるのに役立つ。プロトコルは,このような進行日程を含まなければならない。レビューの範囲や複雑さ,利用できる資源の量によって,必要な時間は大きく異なる。レビューワは,編集担当者とともに,レビューを行うために適切な進行日程を立てなければならない。下記のような作業については,完了予定期日が示されるとよい。

公表・未公表の研究の探索
レビューの対象とする基準の試行
レビューの対象とするかどうかの検討
研究のコーディングとデータ収集の試行
研究報告からのデータの抽出
統計分析
報告の作成

6. レビューを更新するための計画

レビューのプロトコルは,レビューがいったん完了したら,その後どのように更新されるかを示さなければならない。そこでは,最低,誰が責任を負うかと,更新がどの程度の頻度で行われるかが示されなければならない。

7. 謝辞

表紙にその名前がない,プロトコルの作成に貢献したすべての個人に対して,謝意が示されなければならない。

8. 利害の衝突に関する陳述

キャンベルレビューは,レビューの結果に何らかの関心がある(とみなされる)ものから,現金や物,もてなし,その他の援助などを受け取ることによる,現実のあるいは見かけ上のバイアスを受けてはならない。キャンベル共同計画の方針は,レビューの結果に強い関心を持つ,単一の源から直接資金提供を受けることを認めていない。

レビューワは,金銭的な利害の衝突のほか,個人的,政治的,学術的,その他の利害の衝突で,自らの判断に影響を与える可能性があるものがあれば報告しなければならない。そのトピックについてなんらの利害を持たない唯一の人物はそのトピックについて何も知らない人物であるので,利害の衝突をなくすことは不可能である。金銭的な利害の衝突がもっとも懸念される。金銭的な利害の衝突は避けることができるし,避けなければならない。もし,避けられない場合には報告されなければならない。レビューにおける(例えば,研究をレビューの対象に含めるかどうか,含めた研究の質の評価あるいは結果の解釈に関する)判断を歪めるおそれがある,その他の2次的な利害の衝突(例えば,個人的な利害の衝突)もまた報告されなければならない。

利害の衝突の公開はレビューの価値を下げるものではなく,不正直さを意味しない。しかしながら,利害の衝突は微妙な形で判断に影響を与えうる。レビューワは,彼らの判断が影響されないと確信している場合であっても,プロトコルに,生じうる利害の衝突についての記述を含めなければならない。編集担当者は,公開が不要であると判断したり,レビューの読者が自ら利害の衝突の重要性を判断できるよう利害の衝突について知るべきであると判断したりすることもできる。このような情報を公開するかどうかの判断は,レビューワと編集担当者によって共同でなされなければならない。

9. 参考文献

プロトコルは,すべての引用された文献について,完全な出典を示さなければいけない。引用及びその他の執筆要領は,アメリカ心理学会の次のガイドラインに従わなければならない。

American Psychological Association. (1994). Publication Manual of the American Psychological Association (4th Ed.). Washington, DC: Author. 

10. 図表

プロトコルに含まれるすべての図表は,本文より後に置かれなければならない。